BIOGRAPHY
a lucky shot
氏名
善教 将大(ぜんきょう まさひろ)
Zenkyo, Masahiro
生年・出身
1982/5/9 広島県広島市生まれ
趣味
食べ歩き、深夜バラエティ番組・YouTubeの鑑賞、漫画(少年ジャンプ歴約35年)
研究関心
専門領域
政治学(政治意識論、政治行動論、政治学方法論)
これまでの研究の概略
- 学部生・院生時代より、エリートではない一般的な人びと(有権者)が政治や行政といった「公」に対して抱く認識や感情、すなわち政治意識についての研究を行ってきました。特に私が関心を寄せているのは政治に対する「不信感」であり、これが生成されるメカニズムや、不信を抱く人が増えることの政治的帰結などについて、意識調査データを用いた分析結果に基づきながら検討しています。
- 2011年頃から、維新の会(党)への意識に関する実証研究も行っています。維新あるいは橋下氏への有権者の支持については印象論的な見解が多く存在します。それらすべてが誤りだとは思いませんが、私は「維新が支持される(支持されない)背後にはどのような有権者の考えがあるのか」という疑問に、実証的な見地よりこたえを提示することが大事だと考え、研究を進めています。なお、維新の会への意識の研究は、石橋章市朗先生(関西大学)、坂本治也先生(関西大学)、秦正樹先生(京都府立大)といった方々との共同研究という形で報告しているものもあります。
- その他、①自治体職員のモチベーションの規定要因に関する実証研究(城戸英樹先生[京都女子大学]との共同研究)、②東日本大震災における初動対応と防災協定の効果に関する研究、③選挙管理に対する有権者の意識の実証研究、④社会的期待迎合バイアスを軽減するための手法の研究、⑤政治学における公正(正義)に関する実験研究(井上彰先生[東京大学]他との共同研究)、⑥ポピュリズム現象に関する比較政治学的実証研究(西川賢先生[津田塾大学]、稗田健志先生[大阪市立大学]との共同研究)なども行っています。
- 2018年度からは、若年層有権者に注目し、彼ら彼女らの政治意識や政治行動が選挙権年齢の引き下げによってどのように変化したのかを異なる実験的手法を組み合わせることで明らかにする研究プロジェクトを、秦正樹先生と共同で進めていました。現在、複数の論文を投稿する準備を進めています。2021年度からは、コロナ禍における政治信頼の研究プロジェクトを立ち上げ、進めています。
学歴
- 2011/3 立命館大学大学院 政策科学研究科 博士課程後期課程 修了
- 2008/4 入学
- Ph.D. in Policy Science (Ritsumeikan University) 博士 政策科学(立命館大学)
- 博士論文「日本における政治への信頼と不信」(博甲第七二四号)
- 2008/3 同志社大学大学院 総合政策科学研究科 博士課程前期課程 修了
- 2006/4 入学
- M.D. in Policy Science (Doshisha University) 修士 政策科学(同志社大学)
- 修士論文「自治・町内会参加の実証分析:なぜ自治・町内会参加率は増加したのか」(第三B〇六〇一四三号)
- 2006/3 立命館大学 政策科学部 政策科学科 卒業
- 2002/4 入学
- B.A. in Policy Science (Ritsumeikan University) 学士 政策科学(立命館大学)
- 2001/9 大学入学検定試験 合格
職歴
- 2021/4 - 関西学院大学法学部 教授
- 2017/9 - 2019/8 カリフォルニア大学アーバイン校 デモクラシー研究センター 客員研究員
- 2016/4 - 関西学院大学法学部 准教授
- 2014/4 - 関西学院大学法学部 助教
- 任期無し常勤職 2016/3まで
- 2013/4 - 東北大学国際高等研究教育機構学際科学フロンティア研究所 特別研究員(助教)
- 任期有り常勤職 2014/3まで
- 2012/4 - ひょうご震災記念21世紀研究機構研究調査本部 主任研究員
- 任期有り非常勤職 2013/3まで
- 2011/6 - 豊中市政策企画部とよなか都市創造研究所 都市政策調査研究員助手
- 任期有り非常勤職 2012/3まで
非常勤歴
- 2016 関西大学、神戸大学、高知大学
- 政治分析技法(関西大)、政治データ分析入門(神戸大)、地方自治論(高知大)
- 2015 関西大学、神戸大学、高知短期大学
- 政治分析技法(関西大)、政治データ分析入門(神戸大)、地方自治論(高知短期大)
- 2014 京都女子大学、神戸大学
- データ処理論(京都女子大)、政治文化論(神戸大)、政治データ分析入門(神戸大)
- 2013 神戸大学、高知短期大学
- 論文執筆技法(神戸大)、行政学(高知短期大)
- 2012 神戸大学、立命館大学
- メディアと政治(神戸大)、地方自治論(神戸大)、政治意識論(立命館大)、地方自治論(立命館大)
- 2011 関西学院大学、神戸大学、立命館大学
- 政治文化論(関西学院大)、メディアと政治(神戸大)、地方自治論(神戸大)、政治意識論(立命館大)
所属学会
- 2019-現在 Midwest Political Science Association
- 2018-現在 American Political Science Association
- 2016-現在 International Political Science Association
- 2013-現在 公共選択学会
- 2008-現在 日本選挙学会
- 2008-現在 日本政治学会
- 2011-2020 日本公共政策学会
賞罰
- 2019/12 2019年度サントリー学芸賞 政治・経済部門 受賞
- 2019/7 2018年度日本選挙学会学会賞 優秀ポスター賞 受賞
- 2018/6 2018年度日本公共政策学会学会賞 論説賞 受賞
- 2014/6 2014年度日本公共政策学会学会賞 奨励賞 受賞
- 2010/6 JGSS 公募論文2010 優秀論文賞 受賞
- 2007/12 第2回政策系大学・大学院研究交流大会 大学賞佛教大学賞 受賞
- 2007/3 立命館大学父母教育後援会「全学枠」教育賞 受賞
- 2007/3 立命館大学父母教育後援会政策科学部長教育賞 受賞
- 2006/12 第1回政策系大学・大学院研究交流大会 大学賞龍谷大学賞 受賞
- 2006/3 立命館大学父母教育後援会政策科学部長教育賞 受賞
研究資金
学外研究資金(太字:代表者)
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号21H00684) 「不確実性の高い社会における地方政治への信頼の変動要因とその帰結の実証的解明」 (研究代表者:善教将大)、代表者、2021 - 2026
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(A)(課題番号19H00584) 「日本から世界への「行動政治学」の発信:オンライン実験による非合理的政治行動の研究」 (研究代表者:福元健太郎)、分担者、2019 - 2023
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号19K01443) 「小さな政府志向の分析:サーベイ実験による民間委託選好の実態とその規定要因の解明」 (研究代表者:木村高宏)、分担者、2019 - 2021
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号18K01428) 「選挙権年齢の引き下げが若年層の意思決定に与えた中長期的影響の分析」 (研究代表者:善教将大)、代表者、2018 - 2020
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(C)(課題番号18K01418) 「有権者はポピュリズムの何に惹かれるのか:ポピュリスト言説支持構造の日米英比較分析」 (研究代表者:西川賢)、分担者、2018 - 2020
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号18H00602) 「人称による正義・道徳観の変化に関する実験政治哲学研究」 (研究代表者:井上 彰)、分担者、2018 - 2021
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号15H02790)「被災地目線で検討するeデモクラシーに関する基礎的研究」 (研究代表者:河村和徳)、分担者、2015 - 2018
- 文部科学省科学研究費補助金若手研究(B)(課題番号15K16995)「維新への支持態度の実証分析」 (研究代表者:善教将大)、代表者、2015 - 2016
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号26285036)「有権者の政治的無知・政治能力と政治文化の比較研究」 (研究代表者:山田真裕)、分担者、2014 - 2016
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号25285047)「大規模災害時における復旧・復興ガバナンスの比較研究」 (研究代表者:室崎益輝)、分担者、2013 - 2015
- 文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(課題番号25285049)「関東、阪神・淡路、東日本の三大震災の復旧・復興過程に関する政治学的比較研究」 (研究代表者:五百旗頭真)、分担者、2013 - 2015
- 文部科学省科学研究費補助金若手研究(B)(課題番号24730131)「政治への信頼指標の妥当性に関する実証的検討」 (研究代表者:善教将大)、代表者、2012 - 2013
- 松下幸之助記念財団研究助成(助成番号09-020)「日本の政治的信頼の時系列変動 に関する実証研究:政治的信頼はなぜ変化しどのような帰結をもたらすのか」(研究代表者:善教将大)、代表者、2009
学内研究資金(太字:代表者)
- 2018年度個人特別研究費(出版助成)、「維新への支持の分析:ポピュリズムか、有権者の合理性か」、代表者、2018
- 2016年度個人特別研究費、「維新への支持態度の実証分析」、代表者、2016
- 2016年度大学共同研究(学長指定研究)熊本地震関連共同研究(公募型)、 「RFSEによる寄付行為の規定要因の分析」、代表者、平成28