SEMINAR

善教ゼミに興味のある方へ

善教ゼミの目標

善教ゼミの目標は、簡単に説明すれば2年間のゼミ活動を通じて「役立つ力」を身に付けることです。もちろん、何が役立つ力かは人により異なるという人はいるでしょう。しかし他方で、将来にわたって「このような能力を身につけておいてよかった」と思えるような力もあるのではないでしょうか。善教ゼミでは、そのようなどの職種に就くとしても(もしくは職に就かないとしても!)役立たせることができる技能の習得をめざします。そのような力としては、具体的には以下の4つを想定しています。

  1. 課題を見つける力
  2. 解答を導き出す力
  3. 解答の正しさを検証する力
  4. 結果を的確に整理し伝える力

どのような人生を歩むとしても、これら4つの力は自らの思考をより豊かにするものだと確信しています。善教ゼミでは、卒業論文の執筆を通じてこれらの力の獲得を目指します。

方法

善教ゼミでは、学術研究を行い卒業論文を執筆することで上記の力を身につけてもらいます。卒業論文の執筆は、効率的・効果的にこれらを身につける上でうってつけの方法だからです。なぜうってつけだと言えるのでしょうか。それは、卒業論文を執筆するには

  1. 自らの力で研究課題(Reseach Question)を設定し
  2. 精緻な論理から問いへの解答となる仮説を提示し
  3. 仮説の妥当性を学術的作法に基づく方法論により検証し
  4. 卒業論文という形で研究成果を的確にまとめる

という一連の作業を行う必要があるからです。問いを設定するには「課題を見つける力」が必要です。また仮説も「解答を導き出す論理的思考力」がなければ提示できません。くわえて仮説検証には「正しさを検証する力」が求められますし、卒業論文の形にまとめるには「結果を的確に整理する力」が必要です。だからこそ善教ゼミでは、単位取得条件として卒業論文の執筆を義務づけています。もっとも、論文のテーマは特に定めていません。自由に自らの問題関心に基づき研究テーマを選択してもらいます。問いを設定するところから論文の執筆活動は既に始まっているからです。

注意事項

「20000字程度の感想文を書いたら卒論として認めてもらえるのでは?」と思っている方はいませんか?残念ながら、善教ゼミでは学術論文としての最低限の基準を満たさないものについては、卒業論文として認定しない方針を採用しています。つまり、適切に設定された問い、論理的に矛盾なく導き出された仮説、妥当な手法による検証作業といった一連の要素が存在しないオリジナリティに欠けるレポートは「論文」ではないと考えます。善教ゼミは、間違いなく「学問に不誠実な人」には向いていないゼミですし、私も「去る者追わず」のモットーで指導します(ついでに課題も多いです)。法学部はゼミは必修ではないので、様々な理由でゼミを辞める人がいますが、そういう点も含めて自由であってよいと考えています。

スケジュールの概略(予定)

3年生前期

「基礎体力」向上のために、毎週、政治学・行政学の専門書や論文に目を通した上で、それをレジュメの形でまとめ、報告してもらいます。同時に、計量分析に関する基礎的素養を身につけるための課題を毎週こなしてもらいます。夏休みの課題もあります。

3年生後期

因果推論に関する基本的な学習を行なった上で、いくつかの学術論文をとりあげ、同じデータと同じ手法を用いて推定結果を再現する練習をします。さらに元論文の結果の頑健性について吟味し、それを検証するための方法についても検討していきます。3年ゼミの最後に再現性と頑健性に関する10000字程度のレポートを提出してもらいます(単位取得条件)。

4年生前期

就職活動などと並行しつつ、各自の問題関心に即した形で問いを設定し、文献調査を進めてもらいます。4年前期の最後に(1)問いは何か、(2)何が明らかになっているのか、(3)何が明らかになっていないのか、をまとめた8000字程度の中間論文を提出してもらいます。

4年生後期

適宜、卒業研究の進捗状況などを報告してもらいつつ、卒業論文を執筆してもらいます(単位取得条件)。

善教ゼミに入りたいという方へ

課題があります。善教まで提出してください。詳細はこちらで確認してください。

これまでのゼミ生の研究テーマ

2期生(2015-2016)

1期生(2014-2015)

思ひでぽろぽろ(写真館)

別ページに写真を掲載しました。こちらからどうぞ。